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地域の居場所づくりから見えたもの

  • 執筆者の写真: るり子 市原
    るり子 市原
  • 4月21日
  • 読了時間: 2分

2014 年ごろからメディアでも大きく取り上げられるようになった「子どもの貧困」。 私たちは2016年から、地域の社会福祉協議会やJAの皆さまのお力をいただきながら、 “誰もが集える居場所”づくりに取り組んできました。


日本ではひとり親世帯の貧困率は44.5%にも上り、そのうち約9割が母子家庭です。 6.5 人に1人の子どもが貧困状態にあると言われています。 「まさか…?」と思われるかもしれません。 でも、子どもたちはスマホを持ち、服装も変わらないため、見た目からは気づかれにくいのが現状です。




ぶどうをほおばる


ある居場所での出来事です。 デザートに巨峰(ぶどう)を出したとき、10歳くらいの男の子が、じーっとぶどうを見つめていました。 「苦手なのかな?」と思い、そっと耳元で「嫌いかな?」と声をかけると、彼は静かに首を横に振りました。 「一緒に食べてみようか」と声をかけて皮をむくと、私の様子を見ながら、真似して皮をむき始めました。


「種が入っているから気をつけてね」と伝えると、半分口に入れた瞬間、ふわっと笑顔に 「おいしい!」と次々にほおばって、おかわりしてくれました。



ブドウを食べている男児




体験がスタート


この男の子のご家庭では、お父さんが一生懸命子育てをされています。 その日の様子をお伝えすると、「そんなに喜んでましたか。あー、果物はあまり買ってなかったなぁ。今日は 買って帰ります!」と話されました。 「〇歳なのに、そんなことも知らないの?」そんな言葉を聞くと、心がザワッとします。 “初めて”は、いくつからでもいい。体験した時が、その子にとってのスタートなんです。




地域みんなで子どもを育てる


いま、「隣に誰が住んでいるのか分からない」時代。 人とのつながりがますます希薄になっています。 「子どもたちを地域で見守り、育てる」 そんな社会を、少しずつでも広げていけたらと願っています。



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